2012年8月・書とからだのケア隊が宮城に行ってきました①


今回は、これまで3回の訪問でいつも立ち寄らせていただいていた、東松島のグリーンタウンやもと・応急仮設住宅のひまわり集会所さんから、夏休みに是非山田麻子の書のワークショップ、「遊びま書」をやってほしい、というご依頼を受けての訪問となりました。
遠征最終日の8月4日(土曜)の午後。朝のうちは曇りがちで、屋外でのワークショップも大丈夫かと思えたのですが、正午を越えるとそれはもう、すばらしいお天気!ちょうど1年前、こちらに訪問した日は、各地で去年の最高気温を記録した日で、あの暑さを思い出しながらの移動となりました。
スタッフの皆さんと、再会を喜びながら、準備。集会所室内では、アロマのハンドとフェイシャルマッサージをし、その間屋外のテント下にブルーシートを敷き詰めて行きます。13時半の開始で、暑い中7名の方に集まっていただきました。中学3年生の女子3名、ご婦人2名、そして7歳と4歳の姉弟、と、年齢も性別もさまざま。

そして、思い思いに、出身地、家族の名前、元彼の名前(!)など、書きまくりました。
もちろん、いつものように、畳半畳の大きさの半紙に、近くで取ってきた草の根っこやはっぱで、思いっきり書いていきます。
最初様子を伺っていた最年少4歳のボクも、乗ってきたら半紙のおかわり、を自発的に!

中3の女の子は、私首のところで水が止まったから  命 って書こう! とか、そのほかの方たちも、311の日のことを口にして言葉を決めていた人が多かったです。  
祈  感謝  希望 ・・・
想いがたっぷり現れた作品となりました。
中3女子の「愛」!力強いです。

野蒜地区は、海からの津波に加えて、鳴瀬川と運河の氾濫によって甚大な被害を受けた地区ですが、今回最年長参加者のご婦人が、今は帰れない地を思い出ながら、堂々とした「野蒜」を書いてくださいました。

最後に、どの作品も今しか書けないものだから、どれも捨てないでください。と言ったら4才の男の子が「どれ”もずでじゃい???」ん?  方言で言ったので聞き取れなくて”?”でしたが、参加者全員気を利かしてくれてみなさんで「どれも捨てない!」と合唱になりまして、胸が熱くなりました。
「遊びま書」は、単に筆を動かすのではなく、からだを使ってしっかり文字を書く、ということで、いつも頭の中にある思いをかたちにする作業になるようです。しかも、大きな紙に対峙するので、気持ちをおおきく押し出せて、しかも最後の発表会のころには参加者がみなひとつになっていくような時間が流れます。
「遊びま書」、次は10月に南会津で福島の子ども達に体験していただきます。次回の報告もお楽しみに。

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